福島県の会津森林活用機構(株)(福島県喜多方市)と東芝データ(株)(東京都港区)及び東芝テック(株)(東京都品川区)の3社は、会津若松市内で導入した「スマートレシート」の利用を通じて集められた協力金を活用して、5月18日に同市内でカラマツの苗木450本を植樹するイベントを行った。
「スマートレシート」は、東芝テックが開発して登録商標を取得し、東芝データが運営を支援している電子レシートサービス。紙のレシートを電子化して発行コストや廃棄処理費などを削減するとともに、購入履歴などのデータをスマートフォンでいつでも確認できるようにして、買い物時の利便性向上につなげている。
同市では、昨年(2022年)6月から市内にあるセブンイレブンの店舗で「育てて応援!会津ツリープロジェクト」を実施し、「スマートレシート」への切り替えを呼びかけて、スマホアプリ内の「会津ツリー」を育てるキャンペーンを展開。10回の水やりごとに「応援」ボタンを押すとカラマツの苗木ポット0.5個分(100円相当)の植樹活動費が会津森林活用機構へ寄付される仕組みを整えた。また、同市の商店街連合会も昨年10月から12月まで行ったデジタル版商人魂2022「買いまわりすごろくキャンペーン」の中で「スマートレシート」を使って植樹活動費を集めた。これらの取り組みによって今年(2023年)4月までに450本のカラマツ苗木を植え付ける協力金が確保されたことから植樹イベントを開催。来賓として出席した同市長の室井照平氏は、「『会津ツリープロジェクト』はカーボンゼロシティを目指す上で模範となる」と評価した。
渡部一也・会津森林活用機構取締役の話「植樹地は手入れが行き届かず、クマ害などが発生していた。『...
『林政ニュース』編集部
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