大分県日田市の田島山業(株)(田島信太郎社長)は、住宅設備機器や建築資材のインターネット販売を行っている(株)サンワカンパニー(大阪府大阪市、山根太郎社長)と森林由来J-クレジットの売買契約を7月1日に結んだ。田島山業が経営・管理する森林から生み出されるJ-クレジットをサンワカンパニーが購入してカーボン・オフセットに利用する。
田島山業は、J-クレジットの販売を新規事業の柱に据えており、2月15にはLINEヤフー(株)及び飯野海運(株)と売買契約を締結した*1。これに続き、サンワカンパニーにも直接取引方式でJ-クレジットを販売する(価格は未公表)。
サンワカンパニーは、既存の流通プロセスを簡素化して顧客へダイレクト販売するルートをつくるなど、新たなビジネスモデルの構築に取り組んでいる。年間の温室効果ガス排出量は181t(二酸化炭素(CO2)換算)となっており、その約10年分にあたる2,000tのJ-クレジットを田島山業からまとめて購入し、排出量を実質ゼロにする。
なお、田島山業は、J-クレジットの販売以外でも異業種コラボレーションに力を入れており、4月26日には(株)ソラシドエア(宮崎県宮崎市、髙橋宏輔社長)と包括連携協定を結び、日田市内で約0.1haの「ソラシドの森」を整備する事業を進めている。
(2024年7月1日取材)
『林政ニュース』編集部
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