秋田県は、9月27日に秋田市の太平八田県有林内に設けた先進的造林技術実践フィールドで、今年度(2023年度)の「造林保育機械等デモンストレーション」を実施し、約120人が参加した。
森林総合研究所などが開発を進めている植栽作業機付き小型運搬車(電動クローラ型1輪車)をはじめ、(株)アクティオの植栽用ドリル、(株)朝日レンタックスのパワーアシストスーツの性能などをデモ作業を通じて確認したほか、筑波重工(株)の自走式下刈機械(ハイドロマチック・モア)の実用性も検証した。
各マシンをどう使いこなすかが検討される中で、とくに注目を集めたのが小型運搬車。35度近い急斜面でもスムーズに登っていき、60kgまでの積載能力があるので、「苗木の運搬にとどまらず、けが人の搬送などにも使えそう」という声が聞かれた。アタッチメントを切り替えれば下刈りなど様々な作業に応用できるため、「汎用性の高い造林系のベースマシンになる可能性がある」との評価も出た。
(2024年9月27日取材)
(トップ画像=民有林と国有林の関係者が幅広く参加した)
『林政ニュース』編集部
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