日本独自の森林認証制度である「SGEC」が国際森林認証制度「PEFC」の承認*1を受けてから10周年を迎えていることを記念する国際フォーラムが10月20日に東京都内で開催された。SGEC/PEFCジャパン(緑の循環認証会議、前田直登会長)が主催し、関係者ら約120人が参加した。
冒頭に挨拶した前田会長は、「SGECは2003年に発足し、2016年にPEFCの承認を受けた。この10年間で、SGECの森林認証面積は120万haから221万haに増え、CoC認証取得企業数も約2倍に増加した。地球温暖化の防止や生物多様性の保全が待ったなしの状況になっており、さらに取り組みを進める必要がある」との認識を示した。
また、来賓として出席した高円宮妃久子殿下は、「PEFC加盟国の中でも、とくに日本はアジアにおいて重要な役割を担っている」と述べた上で、「9月に訪問したケニアの森林率は6~8%にとどまっており、その向上を目指して様々な取り組みを行っていた。一方、日本の森林率は約68%であり、持続的な利用などを推進している。気候変動の影響が顕著になる中、SGECとPEFCがこれからも日本と世界をつなぎ、豊かな森林を次の世代に引き継いでいく力になることを願っている」と期待を込めた。
続いて、PEFC本部アジア地域マーケティングマネージャーのWikkie Netten氏が「PEFC─森林認証、そしてその先へ」と題して、また、東京農業大学名誉教授の宮林茂幸氏が「市民とともに育む持続可能な森林管理」をテーマに基調講演をし、パネルディスカッションを行った。

パネリストは、ITTO(国際熱帯木材機関)のSheam Satkuru氏と(株)シェルターの安達広幸氏及びWikkie Netten氏がつとめ、森林認証の意義と可能性などを中心に意見を交わした。
なお、当初は出席する予定だったPEFC本部事務局長兼CEOのMichael Berger氏は、体調不良のため来日を取り止めた。
(2026年10月20日取材)
『林政ニュース』編集部
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