伊豆市でBSC工法とICT測量技術を学ぶ現地研修会を実施

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伊豆市でBSC工法とICT測量技術を学ぶ現地研修会を実施

森林技術コンサルタンツ協議会(東京都千代田区、相川裕司会長)は、11月29日に静岡県伊豆市の湯ヶ島国有林で、「BSC工法」と「ICT技術を活用した測量方法」をテーマにした現地研修会を行い、約60名が参加した。

「BSC」とは、パイオロジカル・ソイル・クラスト(Biological Soil Crust)の頭文字をとった略語で、糸状菌類、土壌藻類、地衣類及び苔などが地表面の土壌を絡めて形成するシート状の土壌微生物によるコロニーを指す。BSCの主要構成種である土壌藻類を資材化し、種子吹付工と同じ機材(吹付用ポンプ車等)で斜面に吹き付け、BSCの早期形成を図ることにより、表面浸食の防止や植生遷移の促進が図れる。BSC工法は、沖縄県で赤土対策を進めるために開発され、近年注目を集めているECO-DRR(生態系を活用した防災・減災)工法としても現場での活用が期待されている。

ICT測量技術は、森林土木を含めた様々な分野で導入が進んでおり、UAV(無人航空機)の汎用化と合わせて利用範囲が急速に広がってきている。今回の研修では、比較的導入が容易な①RTK/GNSS測量、②UAV写真測量、③UAVレーザー測量、④LiDAR測量の4つの方法について、座学と現地での実演を通じて情報共有や意見交換などを行った。

(トップ画像=レーザー計測用UAVの機能などを学んだ)

『林政ニュース』編集部

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