高性能林業機械などを使った傾斜地作業を安全にサポートする「テザー」が日本キャタピラー合同会社(東京都中野区、本田博人社長)から1月29日に発売された。同社と住友林業(株)(東京都千代田区、光吉敏郎社長)及び(株)サナース(神奈川県横浜市、海老原豊社長)が共同開発したもので、ウインチとワイヤーでアシストする林業機械と作業システムを実用化するのは日本初となる。
テザーは、キャタピラー社製の油圧ショベルをベースにして開発され、ウインチ(コンラッド社製)と長さ250mの牽引ワイヤー(2tから8tまで変更可能)、2段折り畳み式タワーで構成される。使用時はタワーを起動させ、バケットを逆さにして設置し、重機を地面に固定する。
火災ビル現場で消防隊員が上からハーネスを装着して降下するように、テザーは傾斜地を下りながら伐採・搬出するハーベスタやハイランダーなどにワイヤーを括りつけて安全に操作できるようにする。いわば重機の“安全帯”のような機械だ。
これまで重機が斜面を走行するとスリップし、表層土が流出、固定化するなどの悪影響があったが、テザーの導入により土壌環境への負荷が軽減される。また、これまでは重機に接続したワイヤーを根株に括りつけることも行われていたが、デザーによりどこでも“安全帯”を張れるようになった。
(2021年1月29日取材)
(トップ画像=テザーと重機の連結状況)
『林政ニュース』編集部
おかげさまで、1994年の創刊から32年目に入りました! これからも皆様の手となり足となり、最新の耳寄り情報をお届けしてまいります。