昨年(2020年)の木材輸出額が過去最高を記録した。新型コロナウイルスの感染拡大で上半期は貿易活動が停滞したものの、年後半にかけて持ち直した。
財務省の貿易統計によると、昨年の木材輸出額は357億円で、対前年比3%増となった。品目別内訳は、丸太が163億円、製材が68億円、合板等が58億円、その他が68億円。輸出先国のトップは中国(170億円)、次いで、フィリピン(65億円)、米国(38億円)、韓国(30億円)、台湾(20億円)の順となっている。
木材輸出額は上昇基調で推移しており(トップ画像参照)、一昨年(2019年)は前年を下回ったが、昨年は再び上向いた。牽引役となっているのは、中国と米国だ。中国では、梱包材や土木資材向けの低価格・低質な丸太へのニーズが強い。米国は住宅市場が活況を呈しており、フェンス材などの需要が増えている。
政府は、2030年までに農林水産物・食品の輸出額を5兆円に増やす目標を掲げており、このうち林産物で1,660億円を確保する方針。目標達成に向け、輸出品目を付加価値の高い木材製品にシフトするとともに、輸出先国の多角化が課題になっている。
(2021年2月10日取材)
『林政ニュース』編集部
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