木材製品不足などの影響が原木(丸太)を生産する山元の立木価格にも及んできている。日本不動産研究所が10月29日に発表した調査結果によると、今年(2021年)3月末時点の山元立木価格(全国平均、利用材積1m3当たり)は、スギが3,200円(対前年度比10.3%増)、ヒノキが7,137円(同12.3%増)、マツが1,989円(同9.6%増)といずれもアップした。スギとヒノキは前年の下落から上昇に転じ、マツは上昇幅が8.8ポイント拡大した。
ただし、過去のピーク時と比べると、スギは1980年(2万2,707円)の14.1%、ヒノキも同年(4万2,947円)の16.6%の水準にとどまっている。
一方、山林素地価格(10a当たり)は、用材林地が4万1,080円(同0.7%減)、薪炭林地が2万8,513円(同0.5%減)に低下して30年連続のダウンとなった。ただし、下落幅は縮小している。林地価格が下がっている理由としては、「買い手がいない」、「後継者の減少」、「高齢化」、「林業経営の先行き不安」などがあがっている。
(2021年10月29日取材)
(トップ画像=山元立木価格の推移)
『林政ニュース』編集部
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