大阪・関西万博で“木のリング”建設を、府木連が呼びかけ

2025年に開催される大阪・関西万博で設置されるリング(大屋根)を国産材で建設する構想が浮上している。大阪府木材連合会の津田潮会長と三宅英隆専務理事及び大阪観光局の溝畑宏理事長は、8月20日に林野庁の天羽隆長官を訪ね、全国から木材を調達して“木のリング”をつくる意義などを説明、協力を求めた。

万博で建設するリングは、すべてのパビリオンをつなぐ主動線となり、ボードウォーク(遊歩道)を兼ねる。1周約2㎞、高さ約12m、幅約30mで計画されており、使用部材などは今後決定する。

大阪府木連は、これまでもパビリオンの木造化などを訴えてきている*1。“木のリング”については、支柱に用いる丸太を全国から調達するほか、デッキなども木材でつくり、使用後は各地に戻して万博のレガシーとして活用する方針。支柱用の丸太は、長さ12m、末口径60cmのものが2,200本必要で、輸送費を含めた調達費は約22億円になると試算。デッキなどの資材費や施工費などを加えた総工費は約100億円になると見込んでいる。

“木のリング”構想を天羽長官(中央)に説明する溝畑理事長(左)と津田会長(右) タグ: 三宅英隆 大阪・関西万博 大阪府木材連合会 木のリング 津田潮 溝畑宏

『林政ニュース』編集部

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