大阪府木材連合会(会長=津田潮・津田産業(株)社長)は、2025年に開催される大阪・関西万博で木材利用を拡大する構想をまとめ、2月18日に牧元幸司・林野庁長官に提案した。
同連合会の津田会長は、万博の会場となる夢洲について、「地盤が軟弱なので木造パビリオンがいい。太陽の塔も木造で再登場させたい」と述べた上で、大阪市が約20年前に飫肥スギで復元した実物大の菱垣廻船が博物館に「眠っている」と指摘、「海に開かれた会場なので、これを復活させて江戸(東京)まで灘の酒を届けたい」と語った。
また、同行した畠山重篤・NPO森は海の恋人代表は、淀川で進めている「うなぎの森」づくりなどの取り組みを紹介、ショーン・ローラー・カナダ林産審議会日本代表は、マスティンバーを使った大規模建築物の可能性を述べ、万博を森林整備や木材利用を加速させるイベントにしたいと訴えた。
(2019年2月18日取材)
(トップ画像=万博での木材利用拡大を提案した津田会長(左から3人目)ら)
『林政ニュース』編集部
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