【挑む人】KOSOを立ち上げた元デロイトの北爪雅彦氏

群馬県 東京都 森林経営・管理

大手監査法人のデロイト トーマツ リスクアドバイザリー合同会社(東京都千代田区)*1*2で林業再生に取り組んできた北爪雅彦氏(65歳)が定年退職を機に新会社・(株)KOSO(コウソウ、東京都三鷹市)を立ち上げた(7月1日付けで設立)。林業経営などに関する伴走型のコンサルティング事業を行うことにしており、北爪氏の脇を固める取締役には、林野庁OBで低コスト再造林プロジェクトなどを主導している物林(株)顧問の大貫肇氏と、日産自動車(株)や東京海上キャピタル(株)などを経て(株)エーアイスクエアを創業した荻野明仁氏が名を連ねている。

北爪氏は公認会計士の資格を持ち、大貫氏は農学博士、荻野氏はMBA(経営学修士)の学位を有する。財務・林業・経営のプロフェッショナルが揃った布陣となっているのが特長だ。

同社は、目指す林業の将来像として、のような構想を描いており、低コスト林業の徹底や短伐期施業の導入などで収益基盤を強化するとともに、小規模分散した林地を集約化して、社会的な要請に応えられる林業経営体を確立することにしている。

すでに第1号案件として、群馬県で地域森林計画等の策定支援業務を受託した(9月19日に公表)。北爪氏は、群馬工業高等専門学校(電気工学科)の卒業生であり、生まれ育った地で第2の人生を踏み出すかたちとなった。「どのようなことでもやり、生業としての林業の確立を群馬県から全国に示していきたい」と意気込みを口にしている。

(2025年9月30日取材)

(トップ画像=北爪雅彦・KOSO代表取締役)

『林政ニュース』編集部

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