北欧発祥の木材を使った新競技「クッブ」が、岩手県で開催された第71回国民体育大会「希望郷いわて国体」のデモンストレーションスポーツとして、10月2日に住田町で競技会が行われた。クッブはスウェーデン語で薪を意味し、クッブ、キングクッブ、カストピンナと呼ばれる3種類の用具を使う。1チームは6人で編成し、カストピンナを下手から投げて相手陣内のクッブをすべて倒し、最終的にキングを倒したチームが勝ちとなる。体力差は関係なく、子どもから高齢者まで楽しめるのが特徴だ。
同町では10年ほど前から森林林業日本一にふさわしいスポーツとしてクッブの普及を進めており、日本クッブ協会の公認用具には同町産のカラマツが採用されている。
10月2日の競技会には、ジュニアの部(小学生以下)で10チーム、一般の部(中学生以上)で45チームが参加した。同町では、毎年クッブのジャパン・オープンも開催してきており、国体の場に“デビュー”したことで、さらに認知度が高まると期待を込めている。
(2016年10月2日取材)
『林政ニュース』編集部
1994年の創刊から31年目に突入! 皆様の手となり足となり、最新の耳寄り情報をお届けしてまいります。