昨年度(2020年度)に開校した岐阜県飛騨市、富山県南砺市利賀村、長野県伊那市の林業スクールが7月4日にオンラインで「森の近くで暮らす働く方法」についてトークセッションを開催した。飛騨市・広葉樹のまちづくり学校*1の松本剛氏(飛騨の森でクマは踊る代表取締役)*2、TOGA森の大学校の江尻美佐子氏(moribio森の暮らし研究所代表)、伊那谷フォレストカレッジ*3の奥田悠史氏(やまとわ取締役)*4が山村での暮らし方や1年間実施したスクールの振り返り、今年の予定などについて語った。当日は100名近くが参加した。
各スクールは、開校のコンセプトやアルプス山脈を挟んだ地域性など共通点が多い。
連携イベントを企画した奥田氏は、「3つのスクールが競合するのではなく、連携して活動していきたい。フォレストカレッジの受講者の中で内容や雰囲気が合わないと感じ、より林業を学びたいと思う人には広葉樹のまちづくり学校を、田舎暮らしを志向する人にはTOGA森の大学校を紹介できる。広告宣伝費を3分の1にできるなど経済的なメリットもある」と話している。今後は、飛騨市、伊那市、利賀村の3か所を回り、焚き火を囲んだトークセッションなどを行う予定。
「TOGA森の暮らし塾」で「南砺型フォレスター」を育成
「TOGA森の大学校」は、毎月第4土曜日に「TOGA森の暮らし塾」を開催している。森林を保全し、多面的に活用する環境林業を2年間かけて学び、「南砺型フォレスター」を育成するのが目的。講師には、スイスのフォ...
『林政ニュース』編集部
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