ドイツの見本市に初の岐阜県ブース、一般消費者が木製品に高評価

ドイツの見本市に初の岐阜県ブース、一般消費者が木製品に高評価

岐阜県は、3月にドイツのシュトゥットガルトで開催されたデザイン見本市「BLICKFANGブリックファング) STUTTGARTシュトゥットガルト) 2025」に初めて独自のブースを設けた。県産木製品等の欧州における販路を開拓するために行ったもので、同県の関係者は、「県産木製品に対する高い関心が示された。ビジネスにつなげていきたい」(県産材流通課)と手応えを話している。

同見本市は、3月14日から16日まで行われ、会期中に約2万人が来場し、同県のブースにも3日間で約4,200人が訪れた。出展した企業は、飛騨産業(株)(高山市)と(有)山本木工所(多治見市)の2社で、「飛騨家具」の代表的な技法である「曲木」を使用した椅子や「東濃桧」を使用した木製シンク、木製食器などを持ち込んだ。

「東濃桧」を使用した木製シンク

とくに、エンドユーザーからの反響が大きく、展示品をその場で購入したいという消費者もおり、「今まで出展してきた見本市の中で最も高い評価をもらえた」(山本和彦・山本木工所社長)という盛況ぶりだった。

同県は、同見本市に向けて、昨年11月にドイツ人バイヤーを招聘して意見交換をするなど準備を進めてきていた*1。初出展で一定の成果が得られたことから、県産材流通課の担当者は、「今後は現地の販売代理店などビジネスパートナーを獲得していきたい」と話している。

(2025年3月25日取材)

『林政ニュース』編集部

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