全国国有林造林生産業連絡協議会(高篠和憲会長)と全国素材生産業協同組合連合会(日高勝三郎会長)は、1月17日に東京都千代田区のホテルメトロポリタンエドモントで「令和6年度森林林業中央研修会」を開催し、全国から約300人が参加した。
林野庁の幹部が林政の重点施策などを説明した後、森林総合研究所森林植生研究領域チーム長の倉本惠生氏が「花粉症対策の現状とこれから」をテーマに講演した。倉本氏は、「花粉症問題と林業の課題の根幹は同じ」と述べ、「森林を減らすことが目的ではなく、伐って使って植える循環をつくることが重要」と強調した。
また、日本木質バイオマスエネルギー協会の会長で東京大学名誉教授の酒井秀夫氏は、世界各国における持続的林業の歴史や特長、作業システムなどを紹介した上で、日本でも国際競争力のある林業を実現できるとの見方を示した。
(2025年1月17日取材)
『林政ニュース』編集部
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