山口県は、10月の木材利用推進月間に合わせて、県産材を活用した木造建築物を3D映像で体感できるバーチャル展示を始めた。
公開されている木造建築物は、楠こもれびの郷(宇部市)、道の駅阿武町(阿武町)、道の駅センザキッチン(長門市)、長門市本庁舎(同)、ゆめプラザ熊毛(周南市)、澤田建設KAZAGURUMAキャンパス(防府市)の6つ。(株)ミライカメラ(山口市)の協力を得て3D映像化しており、ムク(無垢)材、耐火集成材、CLTなどを使った建物の内部まで、Googleストリートビューのように移動しながら視察し、設計上のポイント解説なども表示される。
例えば、準防火地域にあるセンザキッチンは、分棟化することで防火規制をクリアし、トラスの採用によって地元産の製材品を活用している。県では今後も事例を増やして内容を拡充し、木造設計に関するノウハウのオープン化と共有化を図ることにしている。
(2024年10月10日取材)
(トップ画像=センザキッチンの3D映像)
『林政ニュース』編集部
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