名門ゴルフコースを土佐和紙使い浮世絵に、太平洋クラブ

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名門ゴルフコースを土佐和紙使い浮世絵に、太平洋クラブ

(株)太平洋クラブ(東京都港区、韓俊社長)は、2018年に全面リニューアルした日本有数のゴルフ場「太平洋クラブ御殿場コース」の改修風景を後世に残すプロジェクトを始めた。同社は同プロジェクトの企画協力に関して、伝統産業の再興に取り組んでいる(株)ENYSi(えにし)(東京都港区、池田健社長)*1に依頼。これを受けてENYSiは、葛飾北斎のパロディ作品を制作している「しりあがり寿」氏にオファーし、高知県産の土佐和紙に浮世絵で表現した「富嶽三十六景孔球版」を制作した。

すみだ北斎美術館では全三十六景のうち葛飾北斎版十八景のみを展示している(展示期間は6月27日まで)。上の作品は北斎版十八景の「Great Tree」(画像提供:ENYS)

同コースの原設計は名匠として知られる加藤俊輔氏、改修事業は世界的名設計家のリース・ジョーンズ氏が手がけ、プロゴルファーの松山英樹氏が監修者として協力した。ENYSiの池田社長は、「浮世絵は海外でも広く認知されており、1,000年残る記録媒体である土佐和紙を使って、後世に残る仕事を世界に伝えたいと考えた」と話している。 「富嶽三十六景孔球版」は、御殿場コース版十八景と葛飾北斎版十八景の全36枚からなる。東京都墨田区のすみだ北斎美術館をはじめ全国各地で展覧会を企画中。また、太平洋クラブの関連施設でも展示する予定。7月からは一般向けに販売を開始する。価格は、1枚5万5,000円(税込み)、36枚セットは198万円(同)。問い合わせ等は、ENYSiへ。

『林政ニュース』編集部

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