えりも岬の海岸緑化70周年記念植樹祭に約600人が参加

北海道 植樹祭・育樹祭 国有林

えりも岬の海岸緑化70周年記念植樹祭に約600人が参加

北海道えりも町のえりも(襟裳)岬で海岸緑化事業が始まってから70周年を迎えていることを記念して、5月17日にえりも町百人浜で植樹祭「2023リン子とルンルン海の森づくり」(実行委員会主催)が行われた。

えりも岬の海岸は、昭和20年代後半に「えりも砂漠」と呼ばれるほど荒廃し、国(林野庁)への要請を受けて、北海道森林管理局が1953(昭和28)年から治山事業による本格的な緑化事業を実施。「えりも式緑化工法」を生み出すなど関係者の地道な努力によって緑豊かな海岸が蘇ってきている。

5月17日の植樹祭には、地元の9つの小学校から330人余りが参加したほか、えりも町やえりも漁業協同組合、ひだか南森林組合、セブンイレブン記念財団、行政機関などの関係者も参集し、総勢約600人で約1,200本用意したクロマツの苗木を植え付けた。開会式の司会は「2023ミス日本みどりの大使」の上村さや香さんがつとめ、えりも岬の緑化事業を題材にした映画製作に取り組んでいる浦河町出身の田中光敏監督も駆けつけて、子供達に向けて「先人の想いを受け継いで欲しい」と期待を寄せるとともに、「映画にも出てもらいたい」と呼びかけた。

(2023年5月17日取材)

(トップ画像=幅広い世代の関係者が集まって植樹を行った)

『林政ニュース』編集部

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