都市部における国産材利用のパイオニアである東京都港区(武井雅昭区長)は、純木造で「東麻布二丁目複合施設」を建設するプロジェクトを進めている。
公共施設は非常時の避難施設になることから、耐火性や強度などを不安視して木材利用を躊躇うケースもみられるが、同区では、高性能の木質材料や工法などが普及してきていることを踏まえ、同プロジェクトで木造・木質化の範を示すことにしている。
建設するのは、2004年に廃校した飯倉小学校を再利用する複合施設で、保育園や学童クラブなどが入居する予定。同区のみなとモデル二酸化炭素固定認証制度に基づく協定木材を使用し、調達期間は18か月と余裕を持たせる。竣工は2027年の予定。
(2023年12月1日取材)
『林政ニュース』編集部
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