川上と川下のミスマッチ解消へ、密な情報のやりとりが不可欠
山田(林経協) 15年前ほどから川下のニーズを掴むために、丸太の一部は原木市場を通さず、製材所や合板工場などと直接取引している。最も大事なのはユーザーの要望に応えられる流通ルートをつくることだ。ただし、山には土砂崩れや林道崩壊のような事故もあるので、年間必要量の発注があると心強い。
梅谷(木青連) 必要量の情報があれば計画的に生産できるだろうが、川下側の感覚では、需要が増えても川上側からは丸太が出ないと簡単に言われる。そのミスマッチはなくせないのか。
土倉(木青連) 当社のような小規模な工務店では年間通した需要はなかなか読めない。また、ログハウスに必要になるのは長尺の丸太だ。そういった情報を伝えても調達は可能なのか。
内山(林経協) 現場次第だが調達は可能だ。以前は原木市場が川上と川下の情報をうまくつないでいたが今は少なくなり、むしろ直接取引の流れが強まっている。だから“市場不要論”も出てくるのだろうが、川上と川下をつなぐマッチング機能や、密な情報をやり...
『林政ニュース』編集部
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