林業DX推進、ぐんまフォレスター連絡会が技術交流会開く

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林業DX推進、ぐんまフォレスター連絡会が技術交流会開く

群馬県フォレスター等民国連携推進連絡会(略称「ぐんまフォレスター連絡会」、会長=野畑直城・群馬森林管理署長)は、9月14日に安中市の小根山森林公園でICT機器を活用した森林調査に関する技術交流会を開催し、自治体や森林組合、林業事業体、国の関係者など約70人が参加した。

林業のDX(デジタルトランスフォーメーション)推進を目的に、スマホ用地理空間情報アプリ「mapry(」や地上型3Dレーザスキャナ「OWL)」、ドローンなどを使って、森林の資源量などを効率的に調べる手法を学び、地域振興策を含めた今後の展開方向などについて意見を交換した。

岩井・安中市長の要望に応え小根山森林公園(国有林)を活用

技術交流会を主催したぐんまフォレスター連絡会は、群馬県(県)、森林管理署(国)、森林整備センター(独立行政法人)の技術担当職員らが連携して2021年3月に設立し、組織の垣根を越えて相互研鑽を図りながら、人材の育成や市町村への支援などに取り組んでいる。*1

その一環として実施した技術交流会は、4月に群馬森林管理署長に着任した野畑氏が安中市長の岩井均氏に挨拶に行った際、「(市内の)小根山森林公園を使って、国(国有林)の職員の方から市の職員に最新の技術などを教えてもらう機会はできないだろうか」との要望を受けて実現した。小根山森林公園は、約91haに及ぶ国有林で、1904(明治37)年に、林業用樹種の試験地として設定され、1955(昭和30)年からは見本林として多くの人に利用されている。技術交流会には、岩井氏も参加し、林業DXの可能性などを確かめた。野畑氏は、「今後も最新の技術やノウハウを学び合える機会をつくっていきたい」と話している。

(2023年9月14日取材)

(トップ画像=9月14日に群馬県安中市の小根山森林公園(国有林)でICT機器を活用した森林調査に関する技術交流会が行われた、画像提供:群馬森林管理署)

『林政ニュース』編集部

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