デジタル技術を駆使して高品質な原木しいたけを効率的に生産──石原敬・裕夫妻に天皇杯

熊本県 特用林産 表彰

65回目となる今年度(2026年度)の農林水産祭天皇杯(林産部門)に熊本県菊池市で原木しいたけを生産している石原敬・裕(ゆう)夫妻が選ばれた。農林水産省と日本農林漁業振興会が10月13日に発表した。

石原夫妻は、クヌギ林から得られるほだ木を使って、昨年度(2025年度)は、乾しいたけ2.5t、生しいたけ1tを生産した。特筆されるのは、デジタル技術を活用して高品質な原木しいたけを効率的につくっていること。環境センサーで温度、湿度、雨量、風速、日照などのデータをリアルタイムで収集・分析し、その結果を散水管理やしいたけの発生予測に反映しており、経験や勘だけに頼らない先進的な経営モデルを確立している。また、「自然と共に生きる」ことを重視して、家族報酬制度の導入などによる労働環境の整備や、地域の生産者と連携してクヌギ林の整備に取り組んでいることも高く評価された。

このほか、林産部門の内閣総理大臣賞は、「佐伯型循環林業」を掲げて再造林率100%を達成している大分県佐伯市の佐伯広域森林組合、日本農林漁業振興会会長賞は、輸入材から国産材への原木転換を進めて大径材も有効利用している富山県氷見市の岸田木材(株)が受賞した。

表彰式は、11月23日(月)に東京都渋谷区の明治神宮会館で開催される農林水産祭式典の中で行われる。

(2026年10月13日取材)

『林政ニュース』編集部

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