「旅行業」登録の森庄銘木産業が台湾の学生ら向けツアーを初実施

奈良県 海外

奈良県宇陀市の森庄銘木産業(株)(森本定雄社長)は、6月に「旅行業」の登録を行い、森林づくりから製材加工、木材販売、木造建築までを1つのストーリーとして巡るツアー事業に乗り出している。9月8・9日には、台湾の基隆市立八斗高級中学(日本の中高一貫校に相当)から25人を受け入れ、「森林・木造建築研修プログラム」を初めて実施した。

プログラムのテーマは、「長期的な視点で育てる森林」及び「木材の高付加価値化」とし、台湾で木材利用を学ぶ高校課程の生徒16人と教職を目指す大学生3人、引率教員5人、撮影スタッフ1人が参加した。

8日は宇陀市産材で建てた木造施設「宇陀イノベーションセンターVUTAI(ぶたい)」(運営=(株)類設計室)を視察し、同社の工場で磨き丸太や杉皮、銘木の技術を活かした家具に触れ、「付加価値」について意見を交わした。

9日は、宇陀市内の森林を訪ね、約100年生の吉野スギ林と約40年生の放置林を比較し、光の入り方や木々の状態の違いを観察した。その後、木育教材「セーザイゲーム」を体験し、製材所や原木市場も見学した。

同社は、2024年に「森と学び事業部」を立ち上げており、「旅行業」に登録したことで、バスや宿の手配などがスムーズにできるようになった。森本優子・森と学び事業部長は、「細やかな調整が可能になり、お客様の不安を解消につながっている」と言い、「地域の産業や人、技術そのものを『学びの資源』として編集し、国内外へ届けていきたい」と意欲をみせている。

(2026年9月8・9日取材)

(トップ画像=基隆市立八斗高級中学からの参加者、画像提供:森庄銘木産業)

『林政ニュース』編集部

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