石川県の事業者が連携して「Noto room」と「創造的復興」コーナーを設置
「Noto room」では8事業者が連携して、能登ヒバのフローリングやベッドフレーム、DLTナイトテーブル、ウッドブラインド、縫える木を使ったヘッドボード・枕などの各種製品を展示した。来場者からは「香りが気持ちいい」などの声が上がった。
また、「創造的復興」コーナーでは、10事業者が能登ヒバを活用したエッセンシャルオイル、料理ヘラ、ウクレレ、漆器などを持ち寄り、生活用品などのラインアップも充実していることをアピールした。
「ATE-NET」と国際観光施設協会が連携・協働を進める
今回の展示は、「アテ林業・能登ヒバを活かした能登の創造的復興プラットフォーム」(通称「ATE-NET」)と、サポーターの国際観光施設協会が連携して実現した。ATE-NETは石川県木材産業振興協会(金沢市)と能登森林組合(穴水町)が運営しており、能登半島地震で被災した森林・林業・木材産業の再生と、アテ林業・能登ヒバを軸にした復興を目指している。
国際観光施設協会(東京都千代田区)は、ホテルや旅館の整備・改善に取り組む技術者集団で、設計事務所や建材・設備メーカーなどが会員になっている。同協会のメンバーは、2024年8月に石川県の被災状況を視察し、林業・木材産業関係者らとの協働事業を進めている。
隈研吾氏「今1番大事なのは匂い」、セミナーを開いて「協働宣言」
2月17日には会場内で、「アテ林業・能登ヒバで拓く、能登の創造的復興─森とまちをつなぐ、新しい復興のカタチ─」と題するセミナーが開かれた。
建築家でモア・トゥリーズ(more trees、東京都渋谷区)の代表理事もつとめる隈研吾氏と能登森林組合長の亀井順一郎氏及び石川県木材産業振興協会理事の古谷隆明氏が登壇し、地域振興の方向性などについて意見を交わした。
隈氏は、モア・トゥリーズの創設者である音楽家の故・坂本龍一氏も地域材の活用などに取り組んでいたことを紹介した上で、「できるだけ多くの人に能登の魅力を知って欲しい」と呼びかけた。

亀井氏と古谷氏は、能登ヒバの特長などについて説明し、抗菌・殺菌機能や防虫効果が高く、芳香があり、耐久性の高さから土台などにも向いていると強調した。
これを受けて、隈氏は、「木を選ぶ基準は時代によって大きく変わる」と述べ、「今1番大事なのは匂いだと思っている。素材そのものが持つ香りがホテルの空間づくりにもつながる時代が来ている。能登ヒバの多機能性を活かしていける」と語った。
セミナーの締めくくりとして、「能登の創造的復興に向けた能登・ふるさと共創の森づくり協働宣言」を行い、モア・トゥリーズとATE-NETも連携を深めていくことなどを確認した。

(2026年2月17日取材)
(トップ画像=「Noto room」と能登ヒバ製品)
『林政ニュース』編集部
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