日本草木研究所とオイシックスが国産マーガオを活用した新商品発売

東京都 鹿児島県 特用林産

日本草木研究所(運営=(株)山伏、東京都目黒区、古谷知華代表)と自然派食品宅配最大手のオイシックス・ラ・大地(株)(東京都品川区、高島宏平社長、以下「オイシックス」と略)は、「マーガオ香る サワラのオイル漬け」を共同開発し、昨年(2025年)12月4日に発売した。

「馬告(マーガオ)」は台湾で愛用される伝統的なスパイスで、日本ではアオモジの名で知られる。南九州に自生しており、レモングラスのような爽やかな香りと、山椒のような辛味が特長。

林業では雑木として扱われてきたが、同研究所は国産マーガオが持つ香りに着目し、食分野でのチャンレンジを応援する大会で商品化を提案した。これを審査員のオイシックス開発チームが目に留め、約半年間の開発期間を経て商品化に至った。

日本草木研究所の古谷代表は、「日本で流通する外国産のマーガオは乾燥しているが、国産であれば生で利用できる。乾燥マーガオとは違った味や風味を楽しめる」と説明する。

原料となるマーガオは、(株)WOOD LIFE(鹿児島県出水市、中尾雄基社長)が収穫・供給している。同社は素材生産業の傍ら、昨年、約150kgのマーガオを生産した。中尾社長は、「『食×林業』という新しい領域に挑戦できて心が踊る」と話している。

「一社一草木」が全国約20か所に拡大、春には実店舗オープン

2021年に発足した日本草木研究所は、「日本の山を宝の山に」を掲げ、全国の林業従事者と連携しながら「森に眠る食べられる資源」の探索・研究・加工に取り組んでいる。

主な事業は、自社EC(電子商取引)サイトでのオリジナル商品の販売、企業向けのコンサルティング事業、原料卸売事業の3つで、約10名の社員がフルリモートで勤務している。

(株)モリアゲ(東京都港区、長野麻子社長)が呼びかける「一社一山」にならい、同研究所は「一社一草木」を提唱している。協力する林業関係者が手がける「相棒山」は全国約20か所に広がっており、春頃には東京都内で初の実店舗をオープンさせる予定。古谷社長は、「日本の森に自生するスパイスやハーブを広く活用して、林業を活性化する好循環をつくりたい」と意欲をみせている。

(2025年12月4日取材)

(トップ画像=「マーガオ香る サワラのオイル漬け」200g、1,058円(税込))

『林政ニュース』編集部

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