群馬県で初、「木杭根系工法」の現地検討会を行う

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群馬県内では初となる「木杭根系工法」の現地検討会が11月19 日に上野村内の国有林で行われ、行政機関や治山・林道工事関係者ら約60人が参加した。

同工法は、山腹斜面の表層土に特殊な防腐処理を施した木杭(1.0m~1.5m、耐久性20年以上)を打ち込み、羽根木(横木、1.0m)で補強して、摩擦力によって斜面を安定化し表層土の崩壊を抑止する。安価・簡易に施工でき、生態系に配慮しながら木材利用も図れる治山対策として注目されている。ただし、まだ施工事例は兵庫県神戸市内の国有林*1など7か所と限られている。

木杭の打ち込み作業

11月19日の現地検討会は、同工法を先駆的に導入した群馬森林管理署が「ぐんまフォレスター連絡会」と連携して企画し、木杭打設の実演なども交えながら情報・意見交換を行った。

施工現場は、昨年(2024年)7月に局地的な豪雨で山腹崩壊が発生し、直下にある御荷鉾スーパー林道に土砂が流出した。山腹斜面には不安定な状態で土砂が堆積しており、今後の降雨等で山腹崩壊の再発などが懸念されるため、群馬森林管理署が今年(2025年)8月から木杭根系工法と山腹緑化工による緊急治山工事を行っている。

木杭根系工法の施工状況

野畑直城・群馬森林管理署長の話「災害復旧には即効性が必要であり、我々はスピード感をもって容易に施工でき、低コストな工法を求めている。木杭根系工法は、省力化した施工で従来の工法と同程度の抑止効果を発揮できる。治山工事にとどまらず、幅広く森林土木工事に応用していきたい」

(2025年11月19 日取材)

(トップ画像=木杭根系工法の施工現場で検討会を行った)

『林政ニュース』編集部

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