日本合板工業組合連合会(井上篤博会長)は、5月30日に東京都内で通常総会を開催した。井上会長は、ロシアの単板輸出禁止について、「月間原木ベースで約4万m3が輸入されなくなる。国産原木のより一層の安定供給が必要になる」と述べ、「国産材は国内需要を優先し、輸出する場合は原木ではなく製品にするよう呼びかけている」と強調した。また、「ロシア産単板を使用した中国産合板の輸入が増える恐れがある」とも指摘した。
今年度(2022年度)事業計画では、引き続き「超厚合板」の実用化などを目指す方針を了承。また、新しい森林・林業基本計画が合板向け国産材利用量を700万m3に増やす目標を設定したことを踏まえ、「GO700」キャンペーンを行って需要拡大に取り組むことを確認した。
(2022年5月30日取材)
(トップ画像=井上・日合連会長)
『林政ニュース』編集部
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