高知大丸の5階に「ぷらっとホームMoku相談室」がオープン

高知県 森林教育・木育 業界団体

高知県唯一の百貨店・高知大丸(高知市)の5階に木質空間「ぷらっとホームMoku相談室」が7月20日にオープンした。同県の木材普及推進協会(小川康夫会長)が運営している「木のなんでも無料相談室」の新たな拠点として設けたもので、都市部の住民らを対象に木造の住宅や店舗などの建設に関する相談に応じていくほか、木育等に関する情報発信も行っていく。各種の木製品を集めたギャラリーも併設しており、気軽に立ち寄って木と触れ合えるスペースになっている。

5階売り場の一角に木質空間をつくった

オープン翌日の21日には、桑名龍吾・高知市長や小島尚・高知大丸社長ら関係者が集まってセレモニーを開催し、テープカットや魚梁瀬杉でつくったバイオリンの演奏、ハズレなしのガラガラ抽選会などを行い、賑わいをみせた。

魚梁瀬杉のバイオリンで演奏する川村陽華さん

水拭きだけで簡単に手入れできる「RP加工高知杉床材」使用

新設した「ぷらっとホームMoku相談室」のフロアには、県産スギをRP(レジンプロテクテッド)加工した床材が使われている。

RP加工は、木材に樹脂(レジン、resin)を含侵させて耐久性や強度などを高める技術で、(株)e2m(神奈川県藤沢市、片岡輝芳社長)が手がけている。木目の美しさを損なわずに、水拭きをするだけで汚れがとれ、長期間使用できる。県木材普及推進協会は、県木材協会などと連携して、「RP加工高知杉床材」の利用を広げていくことを検討している。

「RP加工高知杉床材」は水拭きだけの簡単な手入れで綺麗になる

(2025年7月20日取材)

『林政ニュース』編集部

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