「びわ湖材」を使った組立式マルシェ屋台の販売スタート─長谷川林材

創業120年目を迎えている長谷川林材(株)(滋賀県彦根市、角卓明・代表取締役)は、県産の「びわ湖材」を使用した「メイドイン滋賀の組立式マルシェ屋台」を4月12日に発売し、県内限定のレンタルサービスも始めた。

同社は、1905(明治38)年に創業し、桶や箪笥、建具、木造文化財などを手がけ、彦根の城下町の発展とともに歩んできた。現在は、什器、仏壇、文化財に用いる木材及び建材の卸売事業を行っている。

同社は、昨年(2024年)からイベントの企画・運営や展示に関わるツールや什器の製作を行う「misekko(ミセッコ)」事業をスタートし、「組立式マルシェ屋台」を販売してきたが、材料を国産材からすべて「びわ湖材」に切り替えてリニューアル発売した。

地場産材にこだわった「組立式マルシェ屋台」は、工具不要で5分程度で組み立てられる。特許出願中の設計により、屋台パーツ自体が収納ケースを兼ねる機能性を備えており、設営の簡便化とともに撤収時のパーツ紛失などを防ぐ工夫が施されている。

屋台のフレームには「びわ湖材」のヒノキ無垢材を使用し、天板および前板には合板を使用。丸棒には彦根仏壇の職人技が活かされており、金物は県内の金属加工業者が製造し、天幕は彦根市の縫製業者が手がけるなど、ネジ以外のすべてのパーツを地元で生産・製造している。

組立時のサイズは、高さ200cm×幅143cm×奥行210cmで、テーブル面積は幅143cm×奥行45cmを確保。収納時は長さ143cm×幅45cm×厚さ7cmと薄型になるので運搬や保管がしやすい。関係者は、「『びわ湖材』の普及啓発につながる」と期待を寄せている。

(2025年4月12日取材)

(トップ画像=メイドイン滋賀の組立式マルシェ屋台、画像提供:長谷川林材))

『林政ニュース』編集部

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