埼玉県内の市町村同士が連携して森林を整備する初めての取り組みがスタートした。同県南東部に位置する戸田市は、11月16日に、菅原文仁市長を含む市民25人で北西部の美里町を訪れ、同町の町民約20人とともに地元共有林の皆伐跡地にイロハモミジなど150本の苗木を植樹した。
両市町は、3月13日に1.5haにわたる森林整備の実施に関する協定を締結しており、今回の植樹は同協定に基づく活動の第1弾となった。
植樹に必要な苗木代や下刈りなどの保育費用(計約390万円)は、戸田市が森林環境譲与税から支出し、現場作業などは埼玉県中央部森林組合(小川町)が受託して実施する。1.5haの植樹によって年間約11.5tの二酸化炭素(CO2)吸収が見込まれており、これを県が認証して戸田市が排出するCO2と相殺(オフセット)することを予定している。
(2024年11月16日取材)
(トップ画像=植樹記念の看板を設置した(右から)上田宏・白石共有財産管理組合長、原田信次・美里町長、菅原文仁・戸田市長)
『林政ニュース』編集部
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