大手合板メーカー・(株)日新(鳥取県境港市、又賀航一社長)の本社工場で6月19日に火災が発生し、操業がストップした。再開のメドは立っておらず、日新グループの他の工場が増産することで本社工場の減産分を補っていく方針だが、合板業界全体の需給ひっ迫度が一段と強まる状況になっている。
同工場の月間生産能力は約1万2000m3で、とくに長尺合板の生産拠点として知られる。木質建材メーカー等取引先は代替品等への切り替えなども迫られるが、即応することは難しく、一部の製品では新規受注を見合わせるケースも出ている。
昨年(2021年)の半ばから顕著になった合板の品薄問題は依然として解消されておらず、日新グループの生産体制再構築の行方が注目される。
(2022年6月20日取材)
『林政ニュース』編集部
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