2025年に大阪市で開催される日本国際博覧会(大阪・関西万博)で、世界最大級の木造建築物として「木のリング(大屋根)」が建設される。運営主体である日本国際博覧会協会が7月13日に最新のパースを公開した。
万博のシンボルとなる「木のリング」は、建築面積(水平投影面積)が約6万m2、高さが12m(外側は20m)、内径が約615mで計画されている。幅は約30m、1周は約2㎞で、リングの下は万博会場の主動線となって雨風や日差しを遮り、リングの上からは会場全体や瀬戸内海を見渡せるようになる。
リングの柱と梁には、カラマツやスギ、欧州アカマツなどを使った集成材を用いることにしており、具体的な調達方法やレガシーとしての再利用方法などが今後の検討課題になる。

(2022年7月13日取材)
(トップ画像=「木のリング(大屋根)」の最新パース、画像提供:2025年日本国際博覧会協会)
『林政ニュース』編集部
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