10月1日に発足した石破内閣で初入閣を果たした小里泰弘・農林水産大臣(衆、九州比例、当選6回、66歳)は、2日に就任記者会見を行った。
林政に関しては、「2050年カーボンニュートラルの達成に向けて、伐って・使って・植えて・育てる森林の循環利用に取り組むことが大前提になる」との認識を示し、「花粉症対策は初期集中対応パッケージに沿い、スギ人工林の植え替えやスギ材の利用拡大を加速化していく」と述べた。また、林業経営体の育成も重点課題にあげ、「森林の集積・集約化に向けて次期通常国会に関連法案を提出する」と明言した。
小里氏は、岸田前総理の補佐官として、1年間に全国の53市町村、130か所以上の現場を回った。この経験を踏まえ、「再造林率100%という現場もあった。モデルとなる事例を横展開していきたい」と意欲をみせた。
約50分に及んだ記者会見は終始淡々と進んだ。過去の女性スキャンダルを問われる場面もあったが、「閣僚としてしっかりと緊張感を持って職務を遂行していきたい。その一念であります」と冷静に答えた。
(2024年10月2日取材)
『林政ニュース』編集部
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