「木曽式伐木運材図会」を報道機関と長野林大生に限定公開

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「木曽式伐木運材図会」を報道機関と長野林大生に限定公開

中部森林管理局(長野県長野市)は、報道機関と長野県林業大学校の生徒等を対象にして、同局が所蔵する絵巻物「木曽式伐木運材図会(ばつぼくうんざいずえ)」を7月29日に特別公開した。

木曽式伐木運材図絵 上巻10-株祭(カブマツリ)之図

「木曽式伐木運材図会」は、江戸時代後期頃の木曽地方や飛騨地方で行われていた伐木・運材の様子を上巻21点と下巻21点の美麗な絵図で描いた絵巻物で、日本森林学会の「林業遺産」に登録されている。上巻の長さは10m、下巻は13m(幅はいずれも40cm)に及び、作者は不明で、皇族・政府高官への説明用などとして明治期につくられたと推定されている。

同局では毎年この時期に、保管状況の確認と虫干しを兼ねて、「木曽式伐木運材図会」を局内大会議室に広げている。コロナ禍もあって外部に公開することを控えていたが、今回は「信州 山の月間」(7月15日~8月14日)にあわせて限定公開した。また、職員が所蔵する古い林業の写真や帝室林野局時代の地図、文献、制服なども展示した。

「木曽式伐木運材図会」の概要は、こちら

(2024年7月29日取材)

(トップ画像=中部森林管理局の大会議室で「木曽式伐木運材図会」を公開した)

『林政ニュース』編集部

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