全国知事会の国産木材活用プロジェクトチーム(チームリーダー=小池百合子・東京都知事)は、7月17日にオンライン会議を開き、今年度(2024年度)の政策提言をまとめた。重点事項に、①木材・木製品の輸出拡大と、②木材の特性や木材活用のメリット・効果の発信──をあげ、新たな需要の創出が不可欠との認識を示した。同チームは、8月上旬に関係省庁を訪れ、提言の実現に向けた要請活動を行う。
同チームは、2018年8月に発足し、国産木材の利用拡大に関する議論を続けている*1。8回目となった7月17日の会議では、東京都木材組合連合会の庄司良雄会長と、千葉大学の宮崎良文名誉教授及び池井晴美准教授をゲストスピーカーとして招き、木材利用が心身に与える効用などについて学んだ。同チームが民間の実践者から直接ヒアリングを行ったのは初めて。
庄司会長は、「木力」をキーワードにしたイベントやキャンペーンを重ねながら木材のリラックス効果を解明していることを説明。宮崎名誉教授と池井准教授は、木材セラピーに関する科学的なデータを示し、予防医学的効果が期待できると解説した。
(2024年7月17日取材)
(トップ画像=オンラインで8回目の会議を開いた)
『林政ニュース』編集部
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