サントリーホールディングス(株)は、東京都の檜原村及び同村木材産業協同組合との間で森林整備に関する協定を2月6日に締結した。同村内の4か所にある計約96haの森林を「サントリー天然水の森 とうきょう檜原」に設定して、スギ・ヒノキ人工林の間伐や広葉樹の植栽、作業道・歩道の開設などを行うほか、調査・学術研究やサントリーグループの社員研修の場としても利用していく。
同村は、サントリーのビール工場(東京都府中市)や清涼飲料水の製造工場(東京都稲城市)の上流部に位置しており、森林整備活動を通じて水源涵養機能を高め、生物多様性の向上なども図っていく方針。協定を結んだ同村木材産業協同組合と連携して伐出木材の有効活用も進める。
サントリーは、2003年2月から「天然水の森」を設定して自治体等とともに森林整備などを行う取り組みを全国各地で実施しており、今年で20周年を迎えている。「とうきょう檜原」の協定締結により、「天然水の森」は15都道府県の22か所に広がり、総面積は約1万2,000haになった。
(2023年2月6日取材)
(トップ画像=ヒノキ一枚板にレーザー印字した協定書を持つ(左から)青木亮輔・檜原村木材産業協同組合代表理事、坂本義次・檜原村長、風間茂明・サントリーホールディングス執行役員)
『林政ニュース』編集部
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