鹿児島県森林組合連合会と同県素材生産事業連絡協議会が連携して運営している「責任ある素材生産事業体認証制度(CRL)」の4回目となる認証授与式が5月15日に鹿児島市内のホテルで開催された。同制度は2018年にスタートし、「行動規範」と「伐採・搬出・再造林ガイドライン」に基づいて素材生産業者や森林組合などを認証しており、「☆(1つ星)」から「☆☆☆(3つ星)」へランクアップしていく仕組みをとっている。☆は研修を受講すれば取得できるが、☆☆以降は学識者らで構成するCRL認証委員会による現地審査をクリアしなければならない。認証の有効期間は3年としている。
今回は3森林組合を含む11事業体が昨年(2022年)11月から今年(2023年)2月にかけて現地審査を受け、2事業体が☆☆☆、9事業体が☆☆に認証された(後掲参照)。
現在、同制度には126事業体が☆で登録されており、「ガイドライン」に沿った伐出・再造林に取り組んでいる。今回で、計4事業体が☆☆☆を、計18事業体が☆☆を取得した。事務局は、「今後も環境に配慮した仕事を継続して林業技術などを高めている事業体を客観的に評価し、地域からの信頼を得ていきたい」と話している。
なお、同県の再造林率は40%程度で推移してきたが、2021年の実績では54.2%(主伐1,544ha、再造林837ha)にまで上昇している。
・CRL認証を取得した事業体☆☆☆=(有)田中林業▽三好産業 ☆☆=(有)原口林業▽みぞりん(株)▽姶良西部森林組合▽かごしま森林組合▽原一林業(株)▽(株)岩崎木材工芸▽曽於地区森林組合▽出水愛林(有)▽上野物産(株)
(2023年5月15日取材)
(トップ画像=4回目のCRL認証授与式を5月15日に行った)
『林政ニュース』編集部
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