造林・育林作業の無人化にメド、現場に普及へ――岐阜県

造林・育林作業の無人化にメド、現場に普及へ――岐阜県

造林・育林作業を無人化する技術開発に取り組んでいる岐阜県*1は、3月11日に白川町和泉地内の森林で実証試験を行い、開発機械や作業システムの有効性を確認した。今年度(2021年度)は、県内各地で現地見学会などを開催して、現場への普及を進める段階に入る。

同県では、建設現場で使われている高所無人掘削機を改良して地拵えと造林を行い、下刈りはリモコン草刈機を用いることで、一連の作業をすべて遠隔操作で処理することを目指している。高所無人掘削機の改良では、根株を地際近くで粉砕するアタッチメントとして根株ドリルを選定。また、コンテナ苗等の資材200本分を運搬できる荷台(排土板取り付け型)もつくった。リモコン草刈機については(株)筑水キャニコムが林野庁の補助事業を利用して開発している機種を使うことにした。

これらの機械を使った作業システムにより、労働生産性は造林(植栽作業)で約2.1倍、下刈りは約1.5倍に向上すると試算されている。

(トップ画像=選定したリモコン草刈機)

『林政ニュース』編集部

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