マイマイガの目撃マップを岐阜県が公開、情報収集を加速化

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マイマイガの目撃マップを岐阜県が公開、情報収集を加速化

約10年ごとに大量発生する害虫・マイマイガの発生ポイントが一目でわかるWEBマップ「マイマイガ目撃マップぎふ」が岐阜県森林研究所などから6月にリリースされた。マイマイガは日本各地に生息するドクガ科の一種で、幼虫時に様々な樹木の葉を食べる害虫として知られる。

同マップは無料で誰でも利用でき、マイマイガの発見日、発見場所、生育段階などがわかる。表示される目撃情報は、マイマイガを発見した利用者が登録する。同マップが周知されて目撃情報が多く集まれば、より迅速な対応が可能になると期待されている。

「ぎふ森林情報Web MAP」で県内の地形情報がまるわかり

「マイマイガ目撃マップぎふ」は、県森林研究所と県立森林文化アカデミーが管理運用する「ぎふ森林情報WebMAP」で提供するデジタル地図の1つだ。

「ぎふ森林情報WebMAP」はESRIジャパン(株)(東京都千代田区)が提供するArcGISonlineをベースに開発し、2021年11月に公開した。同研究所らが作成した同県内の森林情報地図やインターネット上に公開されている地図情報などを統合したもので、平面地形図はCS立体図や等高線、集材距離分布図などを表示でき、立体地形図では平面地形図に加えて1mメッシュで地形情報がわかるため、よりリアルに森林の状態が判断できる。林業や土木関係者は、作業道開設の業務効率化などに役立てているという。

「ぎふ森林情報WebMAP」を開発した県立森林文化アカデミー兼県森林研究所技術課長補佐の古川邦明氏は、「今年度中に使用シーンに応じたマップを表示できるようにするなど、より使いやすい改修を行いたい」と話している。

(2023年7月1日取材)

(トップ画像=「ぎふ森林情報WebMAP」の3D地形図)

『林政ニュース』編集部

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