農林一体で技術開発や人材育成、防府市に「知と技の拠点」開設

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農林一体で技術開発や人材育成、防府市に「知と技の拠点」開設

山口県農林総合技術センターの農業試験場と農業大学校及び林業指導センターを統合し、先端技術の開発や人材育成に一体的に取り組む「農林業の知と技の拠点」が防府市にできた。民間企業や大学、関係機関などとも幅広く連携し、「農林業産学公連携プラットフォーム体制」の確立を目指すことにしている。

同拠点は、防府市の農業大学校の敷地内に、山口市にあった農業試験場と林業指導センターを移転して4月にオープンした。約57億円の事業費をかけて、鉄筋コンクリート造3階建ての本館(延床面積約3,300m2)と木造2階建ての連携・交流館(同870m2)を新設するなど、6次産業化やDX(デジタルトランスフォーメーション)を総合的に支援できるように整備した。

構造材に県産材を100%使用した「連携・交流館」
伐倒訓練装置を使用した研修も行われている

本館は、ワンフロア職員室や農業・林業の実験室などを備え、人材育成部門と新技術開発部門が連携した本部機能を担っており、1階のエントランスホールは県産材で木質化した。また、連携・交流館は、同県が整備した中大規模木造施設では初めて構造材に県産材を100%使用したモデル建築物になっており、最新の加工機器などを設置したオープンラボやセミナールームを一般開放して新技術・商品の開発や多様な人材交流を支援することにしている。

(2023年4月5日取材)

『林政ニュース』編集部

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