朝来発電所の再稼働へ大東建託が新会社、燃料材調達など担う

朝来発電所の再稼働へ大東建託が新会社、燃料材調達など担う

大東建託(株)(東京都港区、竹内啓社長)は、休眠状態となっている朝来バイオマス発電所(兵庫県朝来市)の再稼働に向けて、運営を担う新会社・大東バイオエナジー(株)(同、大久保孝洋社長)を9月13日に設立した。新会社は10月16日に燃料材の調達を開始しており、今後はチップの製造なども行うことにしている。

同発電所は、昨年(2022年)末に稼働停止に追い込まれ*1、今年(2023年)7月に大東建託が事業譲渡契約を結び、来年度(2024年度)の稼働再開を目指している。これに向けて、新会社は、設備の追加工事を行うとともに、製材端材や枝、根株などを燃料材として受け入れる際の品質や種類などに関する条件整備を進めていく。なお、同発電所ではFIT(再生可能エネルギーの固定価格買取制度)による売電はせず、大東建託グループの事業所に電力を供給していく予定。新会社の担当者は、「枝や根株も含めた未利用材を余さず燃料にして、森林の循環利用に貢献していく」と話している。

(2024年10月16日取材)

『林政ニュース』編集部

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