伊豆産クロモジを使いシャンプー&コンディショナー【新商品】

伊豆産クロモジを使いシャンプー&コンディショナー【新商品】

静岡県の伊豆地域で採れたクロモジを使ったシャンプーとコンディショナーが7月17日に発売される。販売元は、「トータルビューティーカンパニー」を標榜する(株)ウカ(uka、東京都渋谷区、渡邉弘幸・代表取締役CEO)。同社は、ヘア・ネイル・ヘッドスパなどのサロン運営やオリジナル商品の企画販売など美容関係事業を幅広く展開している。

「uka IZU Shampoo/Conditioner」、400mℓ入り:4,620円(税込み)/4,950円(税込み)、100mℓ入りと300mℓ入りもある

新たにリリースする「uka IZU Shampoo/Conditioner」は、原料に伊豆地域産のクロモジのほかフノリ、ツバキ、山形県産のコメ発酵液、沖縄県石垣島のヘナと20種のアミノ酸を使う。クロモジに含まれるリナロールで髪や頭皮を清潔に保ち、天然のシリコンと呼ばれるフノリによって毛髪のコンディションを整え、ツバキで柔軟性や弾力性を引き出す。「Regenerative Good Series」の第1弾として発売する。

使用するクロモジは、伝説のサーファーと呼ばれる元東海大学海洋学部准教授の佐藤延男・日本自然環境保全協会理事長らが整備している森林から採取したもの。佐藤氏は、伊豆の海洋環境を研究する中で、森林の手入れ不足が海藻や微生物の減少をもたらしていることに気づき、約20年前から仲間とともに森林整備を行っている。その過程で林床からクロモジが生えてきており、佐藤氏はクロモジを使って蒸留水をつくっている。その話を聞いた同社の開発陣は、ヘアケアと環境貢献が両立する可能性に着目、佐藤氏とコンタクトをとって、「uka IZU」の商品化につなげた。

「uka IZU」は、同社のメイン商品に位置づけており、今後はクロモジを安定的に購入していく方針だ。調達量アップに向けて、静岡県や周辺の森林組合との連携に動き出しているほか、挿し木及び種子からの苗木生産にも着手している。また、生産過程で必要な蒸留水は年間約5,000ℓを確保し、将来的には約2万ℓの体制を目指すことにしている。

渡邉弘幸・ウカ代表取締役CEO

同社の渡邉CEOは、「シャンプー・コンディショナーは、使えば使うほど毛髪や頭皮が良くなるだけではなく、伊豆の森も回復していく。経済合理性と環境貢献を両立する仕組みをつくっていきたい」と話している。

(2024年5月15日取材)

『林政ニュース』編集部

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