日田木協が日田林工高生の“成長”を支援、独自の制度創設

大分県

日田木協が日田林工高生の“成長”を支援、独自の制度創設

大分県日田市の日田木材協同組合(瀬戸亨一郎理事長)は、人材の確保・育成を目的とした独自の支援制度をスタートさせた。

同市内にある県立日田林工高等学校林業科の新入生を対象に、今年度(2024年度)から物品支援として、実習服・実習帽子・安全靴・作業用ベルト・関数電卓を贈る。さらに、来年度(2025年度)から2年生を対象に、年額12万円の奨学金を給付し、3年生の進級時にも同額を支給する。今年度の物品支援に関する支援額は1人当たり1万7,780円。来年度から支給する奨学金は、卒業後の就職先に制限を設けず、返済義務もなくす。

同校の林業科では志願者数の定員割れが続いており、昨年度(2023年度)の新入生は、定員40名に対して25名にとどまった。新たな支援制度は、再来年度(2026年度)以降も継続することにしており、日田木協の瀬戸理事長は、「林業科の志望者が少しでも増えて、生徒のやる気が出てくれれば」と期待を寄せている。

(2024年3月28日取材)

(トップ画像=日田林工高校で新入生と保護者への説明会を行った、画像提供:日田木材協同組合)

『林政ニュース』編集部

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