「ふるさと会津工人まつり」に全国から約2万6,000人!

「ふるさと会津工人まつり」に全国から約2万6,000人!

「桐の里」として知られる福島県の三島町が主催している工芸品の展示即売会「ふるさと会津工人まつり」が集客力を高めている。1986(昭和61)年に第1回を開催したときの出店数は「20店くらい」(同町地域政策課)だったものが、今年の6月9・10日に行った「第32回ふるさと会津工人まつり」には約180店が出展、同時開催した「てわっさ(手作り・手遊び)の里まつり」にも約80の出店が並び、会津桐製品などを販売する「山と木の市場」も開くなど、規模が大きく拡大してきた。来場者も2日間で約2万6,000人に上り、「受け入れ体制を見直さなければいけない」(同)という嬉しい悲鳴も出ている。

山ブドウのツルなどを使った“かごバック”がヒット商品に

同町では、自然素材を使ってものづくりをする「作り手」を「工人(こうじん)」と総称し、伝統技術の継承と発展を目指している。「まつり」には、町内だけでなく、全国各地から「工人」が集結し、編み組細工、木工、陶磁器、ガラス、染め織りなどの“自慢の逸品”を販売する。

「工人まつり」のチラシ

同町は、会津若松市から車で約1時間、電車は1日5~6本だけとアクセスには恵まれていない。だが、デパートの工芸品フェアなどでは見られないレアな手作り品が勢ぞろいする場をつくったことで、「年々リピーターが増えている」(同)。

なかでも人気商品となっているのが、山ブドウのツルやマタタビ、ヒロロなど山間部で採れる植物を使った「奥会津編み組細工」。1点10万円以上する高級品もあるが、“かごバック”ブームの追い風にも乗って、「中高年の女性を中心に求めている人が多い」(同)という。

『林政ニュース』編集部

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