合板の需給がひっ迫、品薄の中で仮需の懸念も【商況を読む】

全国 合板・LVL 木材・木製品製造業

秋需期を迎えた中で、合板の需給がひっ迫している。米国発の木材製品不足と価格高騰には沈静化の兆しが出てきているが、合板については品薄感が強まっている。

指標となる構造用合板(12㎜厚)の価格はトップ画像のように上昇している。8月のお盆休み後から多くのプレカット工場が積極的な仕入れに動き、問屋ルートも調達を急いだことで、供給不足の度合いが強まった。メーカーの在庫も払底しており、「つくった端から売れていく」(関係者)状況だ。

輸入合板もほとんどのアイテムで慢性的な品薄状態になっている。産地国であるインドネシアやマレーシアはコロナ禍による活動制限の影響が出ており、現地工場からのオファー数量は少ない。価格は高く、日本側商社の対応も慎重にならざるを得なくなっている。

林野庁の中央需給情報連絡協議会は9月10日に会合を開き、4月14日の臨時会合以降の情勢変化などを議論した。この場でも合板の需給ひっ迫が問題視されたが、実需と仮需の見極めが重要であることも指摘された。流通段階で合板の手当てを急ぎすぎるあまり欠品状態をつくり出している側面もある。会合では、「製材品のような極端な不足にはならない。仮需が収まればバランスがとれるのではないか」(日本木材輸入協会)、「8月は工場の稼働期間が少なかったが9月からは生産ペースが上がっており、年間では(コロナ禍前の)2018年の水準に戻るのではないか」(日本合板工業組合連合会)との見方が示された。

なお、国内の原木供給に関しては、「スギの全国平均価格は昨年の1.5倍、ヒノキは2倍の高値で推移しており、数量的には昨年より5割増になる見込み」(全国森林組合連合会)となっている。

(2021年9月10日取材)

『林政ニュース』編集部

1994年の創刊から31年目に突入! 皆様の手となり足となり、最新の耳寄り情報をお届けしてまいります。

この記事は有料記事(739文字)です。
有料会員になると続きをお読みいただけます。
詳しくは下記会員プランについてをご参照ください。