木材利用推進中央協議会は、今年度(2025年度)の「木材利用推進コンクール」の受賞作品を10月10日に発表した。
「優良施設部門」では、特賞15点と優秀賞31点が入賞し、最優秀賞(内閣総理大臣賞)には、岡山県岡山市で今年(2025年)1月にオープンした木造複合施設「NISHIGAWA TERRACE(ニシガワ テラス)」が選ばれた。中小規模の製材所で生産可能な部材を用い、木材の調達から建設までを地域内で担う都市木造の新たなタイプを示していると評価された。
また、「国産材利用推進部門」では、4企業・1協同組合が入賞し、大手ハウスメーカーの三井ホーム(株)(東京都港区)が最優秀賞(農林水産大臣賞)を受賞した。同社は、2×4材を輸入材から国産スギ材に切り替えながらサプライチェーンを整備しており、軸組工法用の「国産杉ネイルプレートトラス」など独自技術の開発も進めている。
表彰式は、10月28日(火)に東京都江東区の木材会館で行う。
(2025年10月10日取材)
(トップ画像=「循環」をコンセプトにした「NISHIGAWA TERRACE」の外観)
『林政ニュース』編集部
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