林大生は何に不安を感じている?─アンケートをもとに議論

栃木県 セミナー・シンポジウム

矢板市林業・木材産業成長化推進協議会(会長=斎藤淳一郎・矢板市長)は、1月29日にシンポジウム「林大生は林業業界の何に不安を感じている?」を開催した。全国の林業大学校生を対象に行ったアンケート調査の結果を踏まえ、同市内の林業事業体・製材企業3社と林業大学校の現役学生3名及び卒業生2名にゲスト講師の鈴木伸之助・温海町森林組合理事専務が加わり、今後の対応方向などについて意見を交わした。

アンケート調査は、18道府県の林業大学校を対象に行い106名から回答を得た。高校普通科から林業大学校に入学する割合が約40%に上り、林業大学校で勉強すると約40%が「林業へのイメージが良くなった」と答えるなど、人材確保の可能性が広がっていることが窺えた。

とくに、インターンシップを経験すると、「林業現場で働きたい」という回答が約70%に上昇。ただし、その理由は、「自然の中で働ける」、「林業機械を運転したい」などにとどまっており、将来に向けたスキルアップや雇用環境の改善を急ぎ、新規就業者が幸せを追求できる受け入れ体制づくりが課題として指摘された。シンポジウムの録画や資料などはフォレストメディアワークスのホームページにアップされている。

(2022年1月29日取材)

(トップ画像=シンポジウムは矢板市内のホテルで行い、YouTubeでライブ配信した)

『林政ニュース』編集部

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