(株)AQ Group(埼玉県さいたま市、加藤博昭社長)は、中大規模木造建築物の全国普及を目指す「共創(ともつく)ネットワーク(通称:ともつくネット)」を設立した(9月10日に発表)。2027年までに各都道府県に1社以上の加盟企業を誕生させ、ランドマークとなる純木造建築物の広がりを目指す。
同社は、昨年(2024年)の新社屋完成を契機に、日本最大級の木造建築集団を目指す「フォレストビルダーズ」を組織している。「ともつくネット」はその中に設置し、中大規模木造建築の推進を担う。
「ともつくネット」への参加条件は、4階建て以上の木造のオフィスビルやマンションを手がけ、木造建築に強い志を持つ地場建築企業。加盟企業には、同社が独自開発した「AQ木のみ構法」がライセンス契約に基づいて提供されるほか、技術力や経営力などを高める研修・教育の場も設けられる。
「AQ木のみ構法」は軸組工法をベースとしており、一般流通している木材や金物などを使い、コストを抑えながら純木造の建物を建築できる。
「ともつくネット」の第1号加盟企業は、長野県長野市に拠点を置く池田建設(株)(池田章社長)で、2026年の秋には同構法によって「純木造5階建て複合ビル」を竣工させる計画だ。また、9月10日の記者会見には、立ち上げメンバーである(株)コラム建設(神奈川県秦野市)の樺島進一郎社長も駆けつけた。

なお、同社は、3月1日付けでトップが交代しており、創業者の宮沢俊哉氏が会長に退き、新社長に加藤博昭氏が就任した。加藤氏は1986年に同社初の新卒社員として入社し、営業職や工務店支援事業に従事した後、支店長、本社部長、関連会社社長を経て、2018年に執行役員、2023年に常務執行役員、2024年から取締役を歴任してきている。
(2025年9月10日取材)
(トップ画像=9月10日に行われた記者発表会に出席した(左から)AQ Group・宮沢俊哉会長、池田建設・池田章社長、コラム建設・樺島進一郎社長、AQ Group・加藤博昭社長、画像提供:AQ Group)
『林政ニュース』編集部
1994年の創刊から31年目に突入! 皆様の手となり足となり、最新の耳寄り情報をお届けしてまいります。