木質バイオマスエネルギーなどの利用を推進している岡山県の真庭市(太田昇市長)は、民間業者などと共同で地域電力会社「まにわっと電力(株)」を8月5日に設立し、28日に設立記念式典を開催した。
同社は、市内で利用する電力の地産地消を目指し、売電収益の一部を使って、地域課題の解決や地域活性化などに取り組む。当面は、電力の取次事業を主軸とし、事業基盤が固まり次第、電力小売事業の認可を取得する方針。
株主構成は、真庭市が51%、市内外の企業・団体9者が49%となっており、代表取締役には真庭商工会の理事で建具メーカー・(株)高島屋建井商店代表の建井輝子氏が就いた。
同市は、2020年3月に「ゼロカーボンシティまにわ宣言」を行い、木質バイオマスなど再生可能エネルギーを活用して約60%のエネルギー自給率を100%に引き上げる目標を立てている。同市の担当者は、「『まにわっと電力』を通じて早期に100%目標を達成したい」と話している。
(トップ画像=「まにわっと電力」の看板を設置した、画像提供:真庭市)
(2025年8月5日取材)
『林政ニュース』編集部
1994年の創刊から31年目に突入! 皆様の手となり足となり、最新の耳寄り情報をお届けしてまいります。