中央団体の動き(2021年度)

副会長に佐藤重昭氏と関本暁氏──林経協

日本林業経営者協会(吉川重幹会長)は、6月18日にリモート参加を併用して通常総会を東京都内で開催した。任期満了に伴う役員の改選を行い、吉川会長や池田直弥専務理事らを再任したほか、新たに佐藤重昭氏(岩手県)と関本暁氏(東京都)を副会長に選任した。今年度は、昨年10月に青年部がまとめた提言書*1の実現に向け、6つの部会(需要開発、優良材、低コスト、輸出、バイオマス、政策PR)が主体となって検討を進める。また、材価高騰と品不足への対応として、A材(ムク材)の利用拡大と持続的な林業経営の実現を目指して、川上から川下までの関係者との連携を深めながら取り組んでいくことを決議した。

専務理事に石井晴雄氏──────林機協

林業機械化協会(島田泰助会長)は、6月16日に定時総会を開き、10月10日(日)~11日(月)に北海道苫小牧市で「2021森林・林業・環境機械展示実演会」を実施する事業計画などを承認した。任期満了に伴う役員の改選も行い、島田会長らを再任したほか、専務理事の坂田幹人氏が退任し、後任に石井晴雄氏が選任された。

石井氏は、東京農工大学を卒業後、林野庁に入り、監査室長や近畿中国森林管理局次長などを歴任。退職後は、ニッセイ緑の財団の常務理事をつとめていた。

木造機械プレカット協会常務理事に坂田氏

全国木造住宅機械プレカット協会(原田実生会長)の常務理事をつとめてきた下堂健次氏が6月15日の通常総会で退任し、後任に前林業機械化協会専務理事の坂田幹人氏が6月21日付けで就任した。

日本木材情報センター理事長に石島一郎氏

日本木材総合情報センターの松本有幸理事長が7月1日付けで退任し、新理事長に前精糖工業会専務理事の石島一郎氏が就任した。石島氏は、元農林水産省職員で、林野庁で次長と林政部長及び森林整備部長をつとめた*2*3。なお、同センターは、2015年4月の一般社団法人化に伴って義務づけられていた公益目的支出計画の実施を昨年度で完了した。

常勤の専務理事に上河潔氏──JAFEE

森林・自然環境技術教育研究センター(JAFEE)は、6月14日に行った定時総会と臨時理事会で、今年度から2年間を任期とする新役員を決めた。酒井秀夫会長を再任するとともに、事務局長の上河潔氏を常勤の専務理事(事務局長兼任)に選任した。

会長に喜氏、副会長に相川氏──FTCC

森林技術コンサルタンツ協議会(FTCC)は、5月27日に通常総会と臨時理事会を開き、会長の辻裕・前国土防災技術(株)社長が退任し、新会長に喜力哉・(株)森林テクニクス社長が選任された。副会長の田所雅之・前(株)森林テクニクス社長も退任し、後任には相川裕司・国土防災技術(株)社長が就任した。任期は2年。

52年ぶりに熊本で全国大会開く─木青連

日本木材青壮年団体連合会は、6月19日に熊本県熊本市の熊本城ホールで「第66回全国会員九州熊本大会」を開催し、約200名が出席、ウェブでも約350名が参加した。熊本県での大会開催は、1969年の第14回大会以来52年ぶり。2020年度会長の多田啓・(株)アサモク社長や2021年度会長の松原輝和・松原産業(株)常務取締役*4らが挨拶し抱負を語った。

創立100周年、福田理事長再任─日林協

日本森林技術協会(福田隆政理事長)は、6月30日に定時総会を東京都千代田区の日林協会館で開催した。同協会は、1921(大正10)年に「興林會」として発足してから100周年を迎えている。福田理事長は挨拶で、「次の100年についても、国内外の森林・林業に関わる人々に貢献し、ご信頼をいただけるよう役職員一丸となって邁進していきたい」と意欲を語った。同協会の3月末時点の会員数は2,721名で前年比90名の減。2020年度は、リモートで国際協力事業を行うなどコロナ対応を進めながら20億円規模の受注をキープし、最終損益では約4,000万円の黒字を計上した。また、任期満了に伴う役員の改選を行い、福田理事長らを再任。業務執行理事の田中浩氏は退任し、後任には森林総合研究所で北海道支所長などをつとめた河原孝行氏が選任された。

コロナ対策を徹底して日林協の総会を開催

会長に芳賀沼養一氏が再登板───ログ協

日本ログハウス協会(会長=中川信治・夢木香(株)社長)は、6月9日に行った通常総会で役員を改選し、中川会長が退任して、新会長に(株)芳賀沼製作(福島県南会津町、第550号参照)の会長・芳賀沼養一氏が就任した。芳賀沼氏は、2013年から2年間、同協会の会長をつとめており、再登板となった。議事では、大型ログハウス等の普及推進などを盛り込んだ事業計画を承認した。

豊野学園新校舎の内部

今年度(2021年度)のログハウス建築コンテストの審査結果も発表され、大賞には、「二重壁構造ログハウスのクリニック」(長野県千曲市、国土交通大臣賞)と、「豊野学園新校舎」(長野県豊野町、農林水産大臣賞)が選ばれた。

岡本会長再任、JAS実現へ─ペレット協

日本木質ペレット協会(JPA)は、6月18日の定時総会で役員を改選し、岡本利彦会長((株)トモエテクノ社長)を再任した。

国産ペレットの供給量は横ばい状態となっている一方で、輸入ペレットは増加が続いている(第636号参照)。岡本会長は、国産ペレットの普及推進を課題にあげ、「3年越しで取り組んでいるペレット品質の国家規格JASの実現を目指したい」とした。

林業経済研究所の所長に土屋俊幸氏が就任

林業経済研究所(永田信理事長)の所長が神沼公三郎氏から土屋俊幸氏に交代した(6月14日付け)。土屋氏は東京農工大学名誉教授で、林政審議会の会長などもつとめている。

日本木材輸出振興協会の会長に山田壽夫氏

日本木材輸出振興協会の新会長に山田壽夫氏が就任した(6月28日付け)。昨年末に当時会長をつとめていた安藤直人氏が死去し(第644号参照)、今年2月1日付けで日本合板検査会理事長の渕上和之氏が同協会の会長を兼任していた。山田氏も全国木材検査・研究協会理事長などとの兼任になる。

*4 木青連の会長に松原輝和氏(北海道)、「木財」の価値創造へ

『林政ニュース』編集部

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